10月はじめに、大学の看護学科の学生さんを対象にした産業看護実習の一部を担当しました。
実習とはいえ、開業保健師は企業勤めではないため、
工場やオフィスの巡視ができるわけではありません。
そこで、私たちが大学に伺い、経験をもとにした事例に基づくワークを中心に行いました。
ワークの後、机を丸くして、フラットでオープンなディスカッション、実際の企業での実習で解消できなかった疑問などについて対話してきました。これからの看護を担う学生さんの素直な感想や質問に私も背筋が伸びました。
正社員で勤務していた時は、4日間ほどの日程で、
他大学の大学生に来ていただいていたこともありますが、実習を受け持つのはそれ以来です。
かれこれ、もう4−5年ぶりになるでしょうか。
当時、「産業保健って看護なの?と実は疑問に思っていました。でも今日やっとわかりました!この領域にすごく関心が湧いてます!」と答えてくださった実習生がいました。
机上の学びももちろん大切ですが、現場で、臨場感を持って学べる実習は、自分の職業選択にも影響するものだと、改めて認識された出来事でした。
今回は活動の現場をご紹介できませんでしたが、少しでも企業の現場に行ったかのような気づきがあったらいいなと、思いを込めて担当させていただきました。
このような機会をくださった開業保健師の大先輩、大学の先生方にも心から感謝です。
ありがとうございました。